いつか、きっと

文庫本を読みながら何かBGMが欲しくなって
父親の部屋で埃をかぶっていた古いラジカセを引っ張りだした
昔は30cm級ウーハーの3wayブックシェルフが狭い部屋を占領していて
部屋の主は俺さまだと言わんばかりの大きな顔をしていた
奇麗に拭いてやったラジカセは10cmのフルレンジで
「音を聞く」には不十分だが「音楽を聴く」にはむしろ適している
そういうものなのだ
ひさしぶりにブルックナーが聴きたくなった
「Symphony No.7 in E major (cd.Nowak)」
CD棚をゴソゴソしてみるとこの曲のCDが3枚も見つかった
もちろん指揮者とオーケストラは異なっている
第1楽章が終わり第2楽章のアダージョが静かに流れ出すと
やがて春樹のつづった文字はぼやけて読めなくなった
どっと溢れ出した

もう誰も自分を責めてはいないのだ
あるいは初めから自分を責める者など誰もいなかったのかも知れない
あとはただ自分が自分を赦してやるだけなのだと
そんな分かりきったことを何度も何度も自分に言い聞かす
こんなふうに少しずつ薄皮が剥がれてゆく
いつか最後の一枚が剥がされたら
深いところに閉じこもっている裸の自分が見えるだろう

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by hishiamazon-na6 | 2006-11-18 16:57 | 個人的なこと
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