いつか、きっと

深酒していた親父にまた泣かれてしまった
歳のせいもあるのか最近はよく涙を見せられる
母親は認知症かうつの兆候ではないかとひどく心配している
いくら聞いても本心を話してくれないが
きっと心の奥に鬱積したものがあるのだろう
子どものころから想像を絶するほどやっかいな家族(兄妹)関係の中で
いつも損な立場に立たされることが多い人だった
自分の気持ちを押し殺し心に深い傷を受けていたのかも知れない
あと数年で70に手が届こうという今でもそれはまったく変わっていない
世間体ばかり保つことに血眼で外面は異様に良いが
実際は極めて自己中心であって血を分けた肉親の気持ちなどおかまいなし
そんな周囲の人々に振り回されながらそれでも彼は懸命に生きてきた
平和を愛し争いごとを嫌う彼にとっては耐え難いこともあったに違いない
だが彼は仕事でも家庭でも地域社会でも必死にがんばって
誰にも後ろ指を刺されないよう努力して生きてきた
それが彼の自尊心を守る唯一の道だったのだと思う

彼の最後の願い-それは息子が結婚すること
(最近はそれを口にすることはなくなったが)
「(結婚しないのは)俺に何か恨みがあるからなのか?」
以前聞かされた彼の言葉がありありとよみがえってくる
結婚しないでいる(できないでいる)息子
そのことが彼を搾取し続けてきた周囲への唯一の負い目となって
彼を苦しめているのは間違いない
彼は息子が結婚しないことの原因が自分にあると思っている
ダメな父親だと自分を責め続けてきた結果
精神的に不安定になり毎日毎日酒に溺れるようになってしまった

彼をそんな状況に追い込んだ責任は私にある
自分も一族の血を間違いなく引いている
恐ろしく自己中心でわがままな人生を歩いてきた
結婚についても持論を曲げずに意固地に貫いてきた
これ以上年老いた父親を苦しませ続けることは
人としてやはり赦されるべきことではないと思う

もういいんじゃないか?もう十分だろう
そんなものは誰かのためにすべきものでないとは思う
必ずしも幸せになれるとも限らない
しかし・・・結局は自分自身のために決断すべきことなのだ
親を早く安心させてやること
親不孝な自分にできる唯一の親孝行は
今となってはもうそれだけのような気がする

そのうち見合いでもしてみようか
そんな形式的な儀式をきっかけにして人を愛せるものなのか自信はまったくないが
そんな気持ちになった夜だった
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by hishiamazon-na6 | 2006-12-24 23:58 | 個人的なこと
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